2014年07月27日

103歳のMさんが亡くなりました。


 今日の昼、長く訪問診療を続けていた103歳のMさんが亡くなられました。
 Mさんは娘さん家族と同居されていましたが8年前に骨粗鬆症から圧迫骨折を起こし歩くことができなくなりました。Mさんが寝たきりになっても娘さんは「私が生まれて直ぐ、父はフィリピンで戦死しました。私は顔も覚えていません。その後ずっと母が苦労しながら私達を育ててきた姿を見てきましたからとても施設に預けたりすることはできません。ずっと家で看ていきます。」と言われデイサービスを利用しながらずっと看護、介護を続けてこられました。Mさんは認知症も合併し時々ひどい妄想で娘さんたちを困らせることがありましたが、自宅で娘さん家族と一緒に過ごす日々をとても喜んでおられました。娘さん夫婦はほとんど家を空けることなく寄り添いながら看護、介護を続けられました。
 一緒にいた孫娘が大学に入学した時、「卒業する姿を見届けたいです。何とかそれまでは生きたいです。」と言われていましたが、そのお孫さんも大学を卒業し、その後結婚して昨年には子どもができました。Mさんはひ孫を見るたび嬉しくてたまらないという表情をされました。そのひ孫がもう一歳になりました。
 3ヶ月前から食事摂取が著しく減り、「夏は越えきれないでしょうね。」と娘さんも覚悟を決めておられました。1週間前にはMさん自身も「もうすぐ私はあの世に行きます。私は本当に幸せでした。娘と娘の旦那が本当に良くしてくれました。感謝で一杯です。」と話しておられました。
 Mさんは少しも苦しむことなく本当に眠るように安らかに永眠されました。夫を戦争で亡くし多くの苦労をされてきたと思います。しかし娘さん家族とずっと一緒に過ごし、娘さん家族の献身的な看護を受け、幸せな人生だったと思います。Mさんのご冥福を心からお祈りします。
posted by Tぼらん at 22:22| Comment(0) | クリニックのブログ

2014年07月24日

ガザの悲劇

 イスラエルがパレスチナのガザに侵攻し、多くの死傷者が出ています。血だらけになって傷ついた子ども、その傍らで取り乱し泣き崩れる母親の映像が連日テレビで映し出されています。死傷者の多くが戦闘に関係のない一般市民でしかもその中に多数の小さな子どもが含まれています。見ていて苦しみを覚えます。このような暴力は一刻も早く停止されなければなりません。イスラエルにもハマスにもそれぞれ言い分はあるでしょう。しかしそこに行われているのは明らかな暴力であり、犠牲になっているのは何の罪もない一般市民、とりわけ小さな子どもたちです。
 昨年の暮れに東京映画祭でグランプリを取ったフランス映画「もう一人の息子」を観ました。パレスチナとイスラエルの子どもの取り違えが子どもたちが大きくなってから分かります。双方の家族はパレスチナとイスラエルの激しい対立の中にあるのですが、二つの家族が交流を続けることによってお互いの立場を認め合い、理解し合い尊重し合うようになるという映画です。深い感動を覚えました。
 今ガザで起こっていることはそれとは全く正反対の、相手の存在を否定し憎悪を増すだけの行為です。映画のように現実はうまくは進まないでしょう。しかし映画が強く訴えた「お互いが認め合い、尊重し合う」ことをパレスチナもイスラエルも目指して行くべきだと思います。そのためにも今行われているこの大きな暴力は一刻も早く止めなければなりません。
posted by Tぼらん at 10:30| Comment(0) | クリニックのブログ

2014年07月10日

筆文字デビュー(^_^)

昨日、テレビで台風情報を見聞きしながら筆文字を書いてみました。
「命のつながり」という言葉のなかで、私の胸を熱くさせたメッセージです。
パステルで温かさを出してみました。P7100477.JPG
これからもみなさんと共にいることを感じて「生きて」いきたいですね。    
                        看護師長:藤本 多美子